皆さん、こんばんは。

先月末にKDCに同じ世代の男性がご来店されました。

いきなりですが、ちょっと工場を見学させてくださいと。

カウルの製造に関する事を少しお話した後に、車の話になって。


実は以前、サーキットのイベントで僕の車の運転席に息子さんが乗ってもらった様でした。

そうでしたか！
それなら、また車の写真を撮って息子さんに見せてあげてください。

今、車をガレージから出しますから。

いや、それは結構です。

実は、もう息子はいないのです。

ある事故のケガが原因で亡くなりました。


ちょっと言葉を失いました。


息子さんは車の運転席に座ってから、この車をいつか必ず買うと決心してお金をコツコツのためていたそうです。

数年前までは、まだそれほど高騰していなくて現実的な価格でした。

その夢が叶うまえに亡くなってしまいました。

本気で乗りたいとお金をためて頑張っていたそうです。


そんな本気な若者に胸が熱くなりました。


気持ちだけですが、同じ車のミニカーを仏前に置いてあげて下さいとお渡ししました。


彼のご冥福をお祈りいたします。